2020年10月6日
Instagramは本日、誕生記念日を迎えます。このたびいくつかの新機能をリリースしましたので、気に入っていただけると幸いです。そして何よりも、世界中でInstagramを使ってくださる皆さまに深く感謝したいと思います。皆さまが新しいカルチャーを牽引し、トレンドを生み出し、それが大きな流れへと成長していく様子を見て、私たちは日々、励まされています。
誕生記念日という機会に、これまでの歩みを振り返り、これから進むべき方向を考えてみたいと思います。Instagramはスタートして以来、大切な人とより身近になり、大好きなことを楽しむ場として多くの人にご利用いただいています。そのような中でグローバルなコミュニティも生まれました。こうしたコミュニティは私たちの想像をはるかに超えた多くのことを成し遂げ、ますます重要なものとなりました。
ファッションや食べ物、エンターテイメントや旅行から、#weeklyfluff (今週のふわもこ)の登場にいたるまで、Instagramを利用する皆さまは新しい世界をつくりあげてきました。宇宙飛行士のSteven R. Swansonさんが2014年に宇宙空間での自撮り写真を史上初めてInstagramにアップロードすることや、2019年にごく普通の卵の写真がInstagramの「いいね!」の世界記録を更新することを、いったい誰が想像できたでしょうか。ビヨンセのマタニティ写真には皆が大いに驚き、記憶に残る瞬間となりました。オーストラリアンフットボールリーグのTayla Harris選手がキックを決めた写真は、性差別に関する論争を巻き起こしました。また、なんとローマ教皇がInstagramに初投稿という出来事もありました。このように、共感を呼ぶ投稿をするミームアカウントは私たちを大いに楽しませてくれました。また、数え切れないほど多くの方が、Instagramを使って自分の好きなことをビジネスに発展させました。
世界中の人びとが、お互いのつながりとサポートを求めて集まりました。たとえば、#setembroamarelo、#iweigh、#realconvo、#366daysofkindness、#kindcommentsといったハッシュタグで集まった人びとが重要なテーマについて話し合っています。社会システムにおける人種差別や不平等などに反対する声がInstagramで上げられ、#blacklivesmatter、#metoo、#lovewinsを始めとする数多くの運動を拡散するのに役立ちました。2020年には、私たちは予想もしなかった試練にさらされました。そんなときでもDJのD-NiceやVerzuz battlesが開催したオンラインダンスイベントに人びとが集まって盛り上がり、思い切りダンスを楽しみました。
このように充実した現状をとても誇りに思います。そして、この先の可能性についても考えを巡らせています。私たちはいま、カルチャーをどのように創り出して楽しむかについて、大きな変化が起こっているのを目にしています。その中でも特に重要な変化は、組織から個人へのシフトです。スポーツチームよりも選手個人のほうが、間違いなく大きな影響力を持つようになっています。アーティストは、ギャラリーや美術館がなくても、作品を世に問うことができます。ミュージシャンは、レコード会社を通さなくても、聴衆に音楽を届けることができます。文化というものは個人が語るストーリーの集合体であり、誰でも自分のストーリーを持っているはずです。多くの場合、若者やクリエイターが先導してそのようなストーリーを共有していきます。彼らがトレンドを作り出し、次に来るものを示します。
来たるべきものに後れを取らないために、Instagramも変化に適応する必要があります。今とは異なる時代に設計されたInstagramのホーム画面は、今後数か月で大きく変更される予定です。たとえば、リールやショッピングのタブ、そしてメッセージ機能の大幅な改良などです。今後、クリエイターが生計をたてる方法や、中小ビジネスが商品を販売する方法を強化していくつもりです。ただし、こうした変更にかかわらず、Instagramの中心は、今まで同様、あくまでもコミュニティです。そして、利用者の皆さまの安全とともに、いじめ対策、公平さと公正さ、サポートによる安心を実現するために、新機能の開発にも引き続き注力していきます。
利用者が10億人を超えるアプリのアップデートには、大きな責任が伴います。それでも、変化に適応していくことが大切です。こうした変更が、新たなカルチャーの創造を後押しできることを嬉しく思います。次は皆さまから何が生まれてくるのでしょうか。待ち遠しくてなりません。
Instagram責任者、Adam Mosseri
関連記事