Instagramにとって、コミュニティの人々の安全以上に大切なことはありません。この1か月間で、自傷行為や自殺に関連してInstagramには至らない点があることが浮き彫りになり、心が弱っているInstagram利用者の安全を守るために、さらに多くのことをやらねばならないことが明らかになりました。
このような理由により、若者やメンタルヘルス、自殺防止に関する世界各国の専門家および学術研究者による全面的な見直しを実施し、その結果として、自傷行為に関連したコンテンツへの対応方法を新たに変更することにしました。
自傷行為と自殺は複雑な問題であり、Instagramでは、その分野の専門家からの意見を参考に対応方法を決めています。これまでは、自傷行為関連の経験をシェアしている人を支援することに大半の力を注いでいたため、自傷行為を考えていることや告白していることが分かるコンテンツについては許可してきました。それが必要な支援を得ることにつながる場合もあると専門家から聞いていたからです。しかし、そのような画像を目にするかもしれないほかの利用者への影響を考えると、現状の対応は十分ではありません。このバランスをうまく取るのは簡単ではありませんが、重要なことです。
全面的な見直しの過程で、Centre for Mental Health and Save.orgを含む専門家は、自傷行為などを含め、若者が自身の経験を安心して話せるオンラインの場所が不可欠であることを再確認しました。専門家からは、自傷行為に関連するようなコンテンツをシェアすることが、命を救う支援やリソースを知るきっかけになることも多いとの助言がありました。
その一方で、専門家の総意として、自傷行為の過激な描写がある画像については、たとえそれが苦しみを告白するものだとしても、意図せず自傷行為を助長しかねないという助言も受けました。自傷行為の過激な描写のある画像を今後禁止するのは、こうした理由によるものです。
私たちは、自傷行為や自殺に関連した過激な描写のあるコンテンツをInstagramからなくすこと、そして、ハッシュタグや検索、発見タブ、おすすめコンテンツから自傷行為や自殺に関するあらゆる画像を大幅に減らし、最終的にはなくすことを目指しています。同時に、Instagram利用者が支援のコミュニティとつながれるようにもサポートします。
私たちは、誰もが安心でき、支えてもらえるコミュニティを作る必要があります。とはいえ、事はそう単純ではありません。そうした画像は一朝一夕で一掃できるものではなく、また、自傷行為関連のコンテンツを投稿している人が自身の気持ちを吐露することができなくなり、必要なときに支援とつながることができない、といった事態になることも避けねばなりません。私たちは、Instagramがより良い場所になるように、そうしたコンテンツを見つけ削除する取り組みを、責任を持って拡大していきます。
心が弱っているInstagram利用者を支えるために私たちにできることはまだあります。それを分かっているからこそ、これからも専門家や広く業界と協力して、切実に助けを求めている人の支援方法を模索していきます。Instagramが専門家と相談した内容について、詳しくは次の記事をご覧ください。
about.fb.com/news/2019/02/protecting-people-from-self-harm
Instagram責任者、Adam Mosseri
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