Metaのアプリでより年齢にふさわしい体験をティーンに提供するための新たな保護機能

2024年1月9日

主なポイント:

  • Metaは、専門家からのアドバイスに従い、InstagramとFacebookでティーンに表示しないコンテンツの種類を増やします。
  • InstagramとFacebookでは、すべてのティーンに対し、コンテンツのコントロールについて最も制限の強い設定が自動的に適用されるほか、Instagram検索で制限される用語が追加されます。
  • また、Instagramのプライバシー設定をワンタップで更新できることを新しいお知らせでティーンに伝え、この操作を行うよう促します。

Metaは、当社アプリでのティーンの体験を年齢にふさわしい安全なものにしたいと考えています。こうした方針のもと、ティーンとその保護者をサポートするために30以上のツールやリソースを開発してきたほか、Metaの規定に違反するコンテンツや不適切と考えられるコンテンツに対処するためのポリシーとテクノロジーの構築に10年以上を費やしてきました。そしてこのたび、InstagramとFacebookでティーンに表示されるコンテンツの種類に焦点を当てた追加の保護機能が登場します。

ティーンのための新しいコンテンツポリシー

Metaは、思春期の発達、心理学、メンタルヘルスといった分野の専門家と定期的に情報交換を行い、当社のプラットフォームが若者にとって年齢に適した安全な場所となるよう努めています。こうした取り組みの一環として、どのような種類のコンテンツがティーンにとって不適切かということについて理解を深めるための活動を行っています。

例えば、悩みを抱えている人が自傷行為を考えていることについて投稿したとします。これは重要な情報であり、こうした問題を隠さず共有できるようにするきっかけとなり得ます。しかし、複雑なテーマであるため、必ずしもすべての若者にとってふさわしい話題とは言えません。そこでMetaでは、今後、このような種類のコンテンツをはじめとした年齢にふさわしくないコンテンツがInstagramとFacebookでティーンに表示されないようにします。これらのコンテンツは、すでにリールや発見タブなどではティーンへのおすすめに表示されないようになっていますが、今回の変更に伴い、ティーンのフィードやストーリーズにも表示されなくなります。フォローしている相手がシェアしたコンテンツであっても表示されません。

「Metaは、ティーンにとってより不適切となり得るコンテンツについて、ポリシーの改革を進めています。これは、ソーシャルメディアプラットフォームという空間を、ティーンが年齢にふさわしい方法でつながりを構築したり、創造性を発揮したりできる場所にするための重要なステップです。これらのポリシーは、ティーンの安全と健康に関する現時点での認識と専門家からのアドバイスを反映したものとなっています。今回の変更は、難しい話題にどのように対処すべきかについて保護者の方がティーンと話し合う良いきっかけになるはずです」

— ノースイースタン大学応用心理学科、准教授、Rachel Rodgers博士

Metaは、誰かが自傷行為や摂食障害といった悩みに関する投稿をした際、他の人々が必要となるサポートを見つけられるようにしたいと考えています。そのため、National Alliance on Mental Illnessなどの専門組織が公開しているリソースの共有を引き続き行っていきます。今回の変更は、18歳未満のティーンに向けて展開が開始されており、今後数か月以内にInstagramとFacebookで導入が完了する予定です。

専門家の意見を反映した変更によって現在の保護機能がどのように強化されるかについて、以下で詳しく説明します。

ティーンのための2つの新しい保護レベルを紹介したインフォグラフィック。

「保護者は、ティーンが年齢にふさわしいオンラインコンテンツを見ているという確信を持ちたいと考えています。ティーンのオンライン体験構築をサポートするMetaのペアレンタルコントロールツールに加えて、年齢にふさわしくないコンテンツを非表示にすることを規定したMetaの新たなポリシーが導入されたことにより、保護者はより安心感を感じられるようになるでしょう」

- ParentZone.org、CEO、Vicki Shotbolt氏

InstagramおよびFacebookでのティーンへのコンテンツのおすすめの設定に関する変更

InstagramとFacebookでは、ティーンに対し、コンテンツのコントロールに関して最も制限の強い設定が自動的に適用されます。この設定は、新たにInstagramとFacebookの利用を開始するティーンに対しては適用が始まっており、これらのアプリをすでに利用しているティーンへも適用を拡大しているところです。コンテンツのおすすめをコントロールする機能は、Instagramでは「不適切なコンテンツのコントロール」、Facebookでは「表示を減らす」と呼ばれています。こうした機能を利用することで、不適切な可能性があるコンテンツやアカウントを、検索や発見タブなどに表示されにくくすることができます。

Instagramで自殺、自傷行為、摂食障害に関する検索結果の非表示件数を増やす

自殺、自傷行為、摂食障害についての悩みに関するコンテンツのシェアは許可されていますが、Instagramのポリシーではこうしたコンテンツはおすすめしていません。このようなコンテンツについては、なるべく利用者の目に触れないようにするための取り組みを行ってきました。今回、自殺、自傷行為、摂食障害に関連する用語を検索した場合、該当する検索結果を非表示にしたうえで、専門家によるリソースを案内してサポートを求めるよう誘導する機能の適用を開始しました。自殺と自傷行為に関する検索語のうち、そもそも当社の規定に違反するものについては検索結果を非表示にする機能の適用がすでに開始されており、今後対象となる用語を追加して保護を強化していく予定です。この変更は、今後数週間のうちにすべての利用者に適用されます。

プライバシー設定の簡単なアップデートをティーンに促す

ティーンが安全とプライバシーに関するInstagramの設定を定期的にチェックし、プライバシーが強化された設定を利用できることに気付いてもらうため、新たなお知らせをティーンに送信して、プライバシーが強化された設定にワンタップでアップデートするよう促します。[おすすめの設定をオンにする]を選択すると、設定が自動的に変更され、自分のコンテンツを再投稿できる利用者、自分をタグ付けまたはメンションできる利用者、自分のコンテンツをリールのリミックスで使用できる利用者が制限されるようになります。また、フォロワーのみが自分にメッセージを送信できるようになるほか、不適切なコメントも非表示になります。

Instagramでのティーンのプライバシーと安全に関する設定についてはこちら、Metaでのティーンのプライバシーと安全に関する設定についてはこちらで詳細をご確認ください。