2月11日は、オンラインの安全に関する教育・啓発活動が世界中で展開されるSafer Internet Day (セーファーインターネットデー)です。Instagramでは、その利用者すべてにとって安全で支え合いのあるコミュニティを育んでいます。この重要な啓発デーの機会を活かし、今回は利用者の安全の確保に向けたInstagramによる継続的な取り組みと、利用者が自分で利用体験をより細かく管理できるよう弊社が開発した最新ツールのいくつかをご紹介します。
いじめや不快なコンテンツなど、Instagramに存在するべきではないものを見つけた場合は、それをInstagramに報告できます。Instagramはコンテンツを24時間365日体制で速やかに審査し、コミュニティガイドラインに違反しているコンテンツを削除します。Instagramでの報告は常に匿名で、自分が報告したことがコンテンツの投稿者に伝わることはありません。レポートを報告する方法についてはInstagramヘルプセンターをご覧ください。従来どおり、コンテンツが削除されるのはルール違反があった場合であり、報告が複数件あったという理由だけで削除されることはありません。
このたび、報告に関する状況を報告者に伝える方法を改善するため、いくつかの新機能を導入します。1つ目は、サポートリクエストという新機能です。この機能では、送信した報告のステータスや報告履歴を確認することができます。報告を確認するには、Instagramの[設定]に移動し、[サポートリクエスト]をタップします。そこでレポートをタップすると、ステータスの詳細情報が表示されます。また、[その他のオプション]をタップすると、おすすめのアクションとして、報告したコンテンツの投稿者をミュートする、ブロックする、制限する、フォローをやめる選択肢が表示されます。報告したコンテンツに対する措置に同意できない場合には、[審査をリクエスト]をタップして再検討をリクエストできるようになりました。この新機能は、今後数週間で順次利用できるようになります。
アカウントの停止に対して異議申し立てを行う際にInstagram内で直接利用できる新しいオプションも導入します。これまで、このオプションはInstagramヘルプセンターを通じてのみ利用できました。今後は、停止されたアカウントにログインしようとすると、この異議申し立てオプションがアプリ内に自動で表示されるようになります。このオプションでは、ユーザーネームが自動的に入力された状態になっていますが、氏名とメールアドレスに加え、アカウントの停止というInstagramの措置が誤りであると考える理由を入力する必要があります。最後に、[審査をリクエスト]をタップして、アカウントの停止に関する再審査をリクエストします。審査結果によってはアカウントを復元できることがあります。この機能は、今後数週間で順次利用できるようになります。
オンライン上でいじめを経験する若い世代は、被害を報告したり相手をブロックしたりすることをためらう傾向があることがわかっています。これを踏まえ、昨年Instagramでは[制限する]という新機能を開発しました。アカウントを制限すると、そのアカウントに関するお知らせが一切届かなくなります。制限されたアカウントからのコメントは制限を実行した利用者と制限された利用者にのみ表示されます。制限されたアカウントからのメッセージは[メッセージリクエスト]に自動的に移動します。制限されたアカウントの利用者は、送信したダイレクトメッセージが既読であるか、その送信相手がInstagramで現在アクティブであるかを知ることはできません。
Instagramでは、いじめに立ち向かうための機能に加え、それを未然に防ぐための新たな方法も開発しました。フィード投稿に対するコメントやキャプションが不快感を与える可能性のある内容で、AIがそれを検知した場合には、その作成者に対し、過去にいじめとして報告されたものと表現が類似していることが伝えられます。このプロンプトを見た利用者は、そのキャプションやコメントを投稿する前に編集することができます。こうした事前のプロンプトは、不快感を与えたり人を傷つけたりする可能性のある表現を使用した投稿を思いとどまらせる効果があることがわかっています。
強度が高いパスワードを設定したり、二段階認証を有効にしたりと、利用者が自分でアカウントの安全を保つためにできる簡単な手段がいくつかあります。二段階認証を有効にする際には、主なセキュリティ強化方法として認証アプリを利用することをおすすめします。
Instagramでは、万一アカウントが不正アクセスされた場合でも、簡単にサインインしてアカウントの利用を再開することができるようになっています。ログインのトラブルをInstagramが検知した場合や、ログインページで[さらにヘルプが必要な場合]が選択された場合には、アカウントへのアクセスを回復するためのサポートを自動で提供しています。その場合は、まず、アカウントの所有者確認のオプションを表示して、メールアドレスまたは電話番号に送信されたコードの入力などを求めます。次に、メールアドレス、電話番号、その他のプロフィール情報の更新をサポートします。このプロセスが完了すると、該当のアカウントへのその他すべての不正アクセスが削除されます。これにより、ハッカーによって情報が書き換えられてしまった場合でも、アカウントの利用を再開することができるようになっています。
また、近年増え続けているフィッシングへの対策として、メールが正当であるかどうかを簡単に見分けることができるInstagramからのメールという機能を開発しました。Instagram設定に移動して[Instagramからのメール]をタップすれば、Instagramから届いた最近のメールをすべて確認できます。この機能により、あたかも公式のInstagramアカウントから送信されたかのように装うフィッシングメールと、本当にInstagramが送信したメールとを見分けることができるようになります。
利用者は自分がInstagramでシェアするものを管理できます。アカウントを非公開にすると、自分のフォローが承認制になり、フォロワーをいつでも削除できるようになります。自分の投稿にコメントできる人を選ぶこともできます。[アクティビティのステータスを表示]をオフにすると、自分がオンラインの状態であることが他の利用者には見えなくなります。この設定を行うには、設定メニューの[プライバシーとセキュリティ]にアクセスします。誰にも見せたくなくなった写真や動画がある場合は、投稿の上にある[削除]をタップして削除するか、アーカイブすることができます。
利用者は、自分のストーリーズを閲覧できる人やシェアできる人を管理できます。ストーリーズの右下にある[…]で[ストーリーズ設定]をタップします。この設定では、自分のストーリーズを閲覧できないアカウントを選択したり、ストーリーズへの返信やストーリーズのシェアができる人を管理したりできます。自分のストーリーズを少数の人だけにシェアしたい場合は、ストーリーズで親しい友達リストを作成して、そのリストに加えた人だけにシェアできます。リストを作成するには、プロフィールに移動し、サイドメニューで[親しい友達]をタップします。
弊社は、利用者がInstagramで自分と連絡を取り合える人をより細かく管理できるようにするため、自分にダイレクトメッセージを送信できる人を制限するための新しい設定の運用を最近開始しました。この新機能では、自分がフォローしている人のみに、自分にメッセージを送信することや自分をグループスレッドに追加することを許可できます。この新機能は、今後数か月にわたってテストされる予定です。
昨年、弊社はInstagramを介してサードパーティアプリケーションと共有されるデータを利用者が自分で細かく管理できる機能を導入しました。利用者は[設定] > [セキュリティ] > [アプリとウェブサイト]の順にタップして、サードパーティサービスとのつながりを管理することができます。[アプリとウェブサイト]では、自分のInstagramアカウントとのつながりを断ちたいサードパーティサービスを削除できます。利用者によって削除されたサードパーティサービスは、その利用者のアカウントに関する新しいデータにアクセスできなくなります。
Instagramにおける虚偽の情報の拡散を減らすため、弊社では世界中の独立したサードパーティファクトチェッカーと連携して、虚偽の情報の特定、審査、ラベル付けに取り組んでいます。Instagramでは、サードパーティファクトチェッカーによって虚偽または一部虚偽と評価されたコンテンツに対して、それを閲覧、信用、シェアするかを利用者が自分で判断するうえで役立つラベルを表示しています。Facebookで虚偽または一部虚偽と評価されたものと同一のコンテンツがInstagramに投稿された場合でも、ラベルが自動で表示されます(その逆も同様です)。このラベルは、フィード、プロフィール、ストーリーズ、ダイレクトメッセージで、該当のコンテンツを見る世界中の利用者全員に表示されます。
利用者は、虚偽の情報であると考えられるInstagram投稿を報告することもできます。報告を送信するには、該当の投稿の右上にある[…]をタップし、[不適切である] > [虚偽の情報]の順に選択します。利用者による報告は、その他のシグナルと併せて、虚偽の可能性のある情報を見つけて措置を講じるために役立てられています。
さらに、先日InstagramとFacebookは、The Poynter Instituteとの提携によるMediaWise Voter Project (#MVP)という全国的な新しいメディアリテラシープログラムの立ち上げについて発表しました。無党派のこのプロジェクトでは、全米の大学キャンパスで対面によるメディアリテラシートレーニングセッションを開催し、若い世代の人たちに彼らが消費するメディアや情報について深い理解を促す啓発活動を展開します。
Instagramでは、すべての方に安心してInstagramをご利用いただくため、その利用体験をコントロールするために役立つツールの開発と情報の提供に全力で取り組んでいます。安全を保つためにご利用いただける機能について、詳しくは安全をご覧ください。
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